10年イシウエのブログ~とりあえず今日を生き抜きたいからっ!~

”凡人”10年イシウエがそれでも生き抜くために日々摂取している『心の栄養素』あれこれを書き綴っていきます。

”アオイホノオ”はクリエイターを目指したことのある者なら誰でも思い当たる節のある、イタくも切ないドラマだったよ、というお話

テレビ東京で放送されてたドラマ”アオイホノオ”が終わってしまった~(泣)

テレ東のドラマといえば”モテキ”や”鈴木先生”もほんとに好きだったんだけど、この”アオイホノオ”も毎週楽しみで仕方なかった!

といいますのも私、高校卒業時の進路の一つに大阪芸大に行くことを考えてた時期がありまして。
結局東京への憧れが勝って日大の映画学科を受験したものの失敗、その後無試験で入れる専門学校に行くことにしたんですけどね。
だもんで大阪芸大を舞台にし、尚且つクリエイターを主役としたこのドラマにはそんな私自身の思い出ともリンクするところがあったんです。

”アオイホノオ”は80年代初頭、”エヴァンゲリオン”で一世を風靡したアニメ制作会社『ガイナックス』の創設メンバーである庵野秀明らの大学生時代を描いた作品。なのだが面白いの主役はその庵野たちではなく、彼の圧倒的な表現力に嫉妬する”焔モユル”という青年にしているとこ。

アオイホノオ DVD BOX(5枚組)

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 この焔モユルというキャラクターは原作漫画である”アオイホノオ”の作者・島本和彦を投影した人物だそうで、

つまりは島本氏が若き頃実際に感じていた、何者になる前の焦燥感・青春のモヤモヤ感をこれでもか、と表現した作品になっている。

もうその焦りからくる数々のこっ恥ずかしい言動・所業は、まさに私自身が若い頃感じていた気持ちを思い出させるものであるが故、とてもじゃないが直視できない!でもつい観てしまう!という一種マゾヒステックな感情に浸らせてくれるのです。

例えば庵野たちが作った自主製作の映画を観て焔モユルが思わず発した
「感動してない限り、俺の勝ちだ!」
というライバルの才能を手放しに喜べない者の僻みに似た感情の発露には、「お前心、狭めぇよ!(笑)」と突っ込みを入れつつも、私もかつて同じ気持ちなったことあるな…と古傷に塩塗りつけられるような居たたまれなさもあったりして、ね。

あ、あとこれも心当たりあるなぁ…って思ったのは焔君がひとかどの成功を掴むまでは、と恋愛など甘ったるいことを退けようとするストイックさを自らに課しているとこ。あれだけ頻繁に部屋に来ていたトン子さんや津田さんになにもしないって!
どんだけ”上げ膳食わない男”なのよっ!
…でもこれ、私も同じことを思ってましたわ。

「恋愛にうつつを抜かす暇があったらその分創作に時間を費やせ!自分!」ってやつ。

これって以前私の旧ブログ”凡人の戦い方 山里亮太の場合: 今日を生きるためのブログ

”で取り上げた、南海キャンディーズ山里も

「(恋愛に使う時間を仕事に回すことで)いつか特大ホームラン打てるんじゃないかって思ってる」と同じ様な事言っててすごく頷いたんですけどね。

それ完全に間違ってるよ!ってあの頃の私に言いたいもん。恋愛がやる気・活力を引き出すことも大いにあるわけだしさ。

まぁとにかく…
そんな青春時代、肥大化した自身の承認欲求に押しつぶされそうになりながらも創作に励む”名も無き若者”の姿を、実名を交えつつこれでもかつうくらいのギャグでコーティングした”アオイホノオ”は笑えながらもがむしゃらな人たちの持つ輝き、と共に認められなかった者の痛みをも丁寧に掬い取った、漫画を原作としたドラマの中でも最良の一つといえる傑作だと思いましたよ。

※最終話で漫画賞に入選した焔モユルに庵野秀明が近づき「(お前の漫画が載ってるこの雑誌に)サインしてくれよ」って言うシーンはライバルであり、かつ共闘する仲間でもあるクリエイター同志のさりげない友情、って感じでほんとによかった。あのエピソードって実話らしいです。いいね。

 


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