10年イシウエのブログ~とりあえず今日を生き抜きたいからっ!~

”凡人”10年イシウエがそれでも生き抜くために日々摂取している『心の栄養素』あれこれを書き綴っていきます。

”ナインティナインの上京物語”を読んで~20年以上テレビの最前線を突っ走る二人のあの頃~

20年以上続いた”ナインティナインのオールナイトニッポン”終了のことを旧ブログに書いたんですが→凡人の戦い方 ナインティナインの場合: 今日を生きるためのブログ

その際こんな本が出版されていることを知りまして。

ナインティナインの上京物語

ナインティナインの上京物語

 

これは彼らナインティナインが大阪から上京するときに一緒だった女性マネージャー・黒澤裕美氏の著書でその当時の思い出を綴っています。

今では最早テレビの常連タレントとして息の長い活躍を見せてるナイナイがまだ海のものとも山のものともつかない若者だったころから、破竹の勢いで人気が急上昇するのを間近で見ていた彼女しか書けないエピソードの数々。

知ってるようで知らないナイナイの歴史も多々でした。

〇デビュー当時のナイナイ…

まず90年代初頭、吉本興業の若手お笑いグループを”天然素材”としてまとめて売り出していたのはもちろん知ってたんですが、その中で一番人気があったのは雨上がり決死隊やFUJIWARAで実はナイナイは二番三番手だった、ということ。知らんかった。

またその”天然素材”自体、大阪の若い子たちには人気があったものの世代を超えての知名度、とまではいってなかったらしく。

さらにこれも知らなかったんだけど吉本のお笑いコンビはまず地元大阪で人気を上げたうえで東京を目指すのが常識だった中で、大阪のレギュラー番組がほとんどなかったのに東京でいきなりブレイクしたナイナイは当時の吉本では異例のコンビだった、ということ。

大阪でのデビュー時からずっとナイナイは順風満帆だった、と思ってたんでこれもかなり意外でした。

〇そうした東京での突然のブレイク期に当のナイナイの二人は…

そりゃもう当然のごとく人気と裏腹に自身たちの実力がついて行ってないことに大いなるプレッシャーを感じてたわけで。

普通、制作会議は制作サイド(番組関係者)で行うものであり、タレントが持ち込んだ企画以外で、本人たちが参加することはごくまれだ。しかしテレビに出慣れていない二人にとって、新番組の制作に関われるのは貴重な機会。(中略)…そのため、二人は寝る間も惜しんで、番組の収録が終わった夜中の1時からでも2時からでも、できる限りの制作会議に参加した。             (”ナインティナインの上京物語”より)

と、どこまでもお笑いという仕事に真摯に取り組んでいたのだった。

〇しかし突然のマネージャー解雇…

そうした努力の甲斐もありゴールデンに進出、順調に活躍の幅を広げていったナイナイ。しかし黒澤氏のマネジャー稼業は吉本から突然の終わりを告げられる(彼らの為を思い吉本からふられた仕事を断ったりしてたのが原因、とのこと)。

このマネージャーを辞めるときの送別会エピソードは泣けますよ。

元々吉本の社員ではなく外注のイラストレーターだったけど、仕事上付き合いのあったナイナイたちとプライベートでも仲が良かった縁で東京でのマネージャー業務を半ば無理やり頼まれた彼女。なのでそのまま大阪に帰る、という選択もあっただろうが結局東京に留まり、その後はバーを開店、天然素材の元メンバーもたびたび顔を出したり、とナイナイの二人とも付き合いが続いていくわけです。

〇ナイナイの青春期の終わり

「天下をとる」と公言して憚らなかった若きナイナイが疾走する日々の泣き笑いを活写したこの本。仲間との友情もあれば成功する者と取り残される者の光と影もあり、で

そこいらの凡庸な青春小説より数倍楽しめる事請け合い、読み終わるのが惜しいくらいでした。

そしてなぜナイナイが20年近く常にテレビの最前線で輝き続けているのか?もはっきり理解できる、ある意味啓発本的な読み方もできる内容でしたよ。とにかく少しでも彼らに興味ある人は是非手に取ってほしいと思いますね。

…で思ったんだけど、”ナインティナインのANN”が終わったのって間違いなく彼らの本との意味での”青春期の終わり”でもあったんだな、ということ。

本の中で描かれる『常にナイナイのイニシアティブをとってきた”先輩”岡村に黙ってついて行く”後輩”矢部』といういかにも体育会系出身の彼ららしい構図。しかし今回のANNからの矢部だけの卒業は、今まで何かやりたいと自分から言うことがなかった矢部が初めて話を持ちかけた、とのこと。つまりは彼らの関係性も含めて新たな局面に入った象徴的な出来事なのだろう、と思うのだ。

青春を終え”セカンドステージ”に立った彼らは一体どこに向かうのか…幾多のお笑いレジェンドたちに拮抗できる数少ない40代の芸人として、同世代としては期待を込めてテレビでの活躍を見続けたいと思うのです。


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