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10年イシウエのブログ~とりあえず今日を生き抜きたいからっ!~

”凡人”10年イシウエがそれでも生き抜くために日々摂取している『心の栄養素』あれこれを書き綴っていきます。

元”オリーブ少女”のその後~サンプルはうちの嫁~

久しぶりに穂村弘氏のエッセイ集を読んだら、やっぱ面白かった。

本当はちがうんだ日記 (集英社文庫)

本当はちがうんだ日記 (集英社文庫)

 

 世間に流布する”男らしさ”の概念にハマれない”かよわき男”の生態を炙り出したユーモアたっぷりの文章に、同じく日々”男らしさ”のプレッシャーに戸惑ってる私としてはいちいち頷くやらニヤリと笑うやら、なのです。

 

さてこの中で82年に創刊、00年に休刊した(その後復刊されるも03年に再び休刊してるそう)雑誌”Olive"のことを書いてるエッセイがあるんです。

なんでも穂村氏は20代の前半、この”Olive"をそれこそ貪るように読んでいたらしい。

よく女の子向け雑誌を男子が買えるよなぁ、私なら恥ずかしくて無理。特に20代の頃なら尚更。

ちなみに穂村氏は32の時、急に恥ずかしさを感じてそれから買えなくなったそうな。遅くないか(笑)

しかしこんな文章読むとなんだか彼の気持ちも分からんでもない。

「オリーブ」には、世界は夢のように新鮮で、そこには素晴らしいワンダーに溢れ、こんなにも明日が待ち遠しい、という感覚が充ちていた…

 たとえそれらが自分の生活には縁のない少女のための記事であっても、いや、縁がないからこそ、私はその煌めきを浴びることで幸福になれた。誌面に込められた世界に対する夢と憧れは、少女の視線を借りることで大きく増幅されていたと思う。

穂村弘著”本当はちがうんだ日記”より

まぁとにかく男子でも惹かれてしまう、とてもキラキラした何かが玉手箱のように詰まっていたんでしょうね。

…と、そこで思い出したのが現在40歳のうちの嫁、元”オリーブ少女”だったって言ってた、つうこと。尋ねてみたら大学生の頃読んでた”Olive"をいまだに持ってるみたいで、押し入れから出してもらいました。それがこれ↓

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 96~98年頃の”Olive"がどさっと残されてましたよ。ちょっとそのキラキラした何かを確認したくて試しに96年11月3日号をめくってみました。

 

特集は『ガーリッシュスタイルのすべて!』

いつのまに女の子たちはこんなに輝きだしたんだろう。のびのびと好きなものに向かって突き進み、たくましく繊細に自分を表現してる。

女の子に生まれたことをポジティブに受け入れ、女の子である自分をめいっぱい楽しんでいる新世代少女たち。

これはもう、時代のムーブメント!

なかなかに高らかな宣言です。多感な時期にこうゆう勇ましい文章を真に受けたらどうなるんでしょうか…もちろん嫁も相当影響受けたようで『オリーブで人生変わった』とのこと。

ちなみにこの当時の若手女性クリエイターが紹介されてるんだけど、今はあんまり名前聞かないな、と思う人もいれば大御所的な位置まで上り詰めた方もいて、なんだか時の流れを感じますよ。

例えば、この時期の日本の女の子のガーリー的なものを一身に背負ってた女性、といえる嶺川貴子氏。最近音楽活動再開してますよね。

Savage Imagination (ボーナストラック2曲収録 / 本人達による全曲解説、歌詞付き)

Savage Imagination (ボーナストラック2曲収録 / 本人達による全曲解説、歌詞付き)

 

 あと個人的に驚いたのがこの頃はデザイナー・フォトグラファーとして紹介されてるソフィア・コッポラ。この人、浮き沈みの激しい業界で常に第一線で、それもガーリーな感性を一貫して保ったまま活躍を広げてる稀有な女性ですよね。やっぱお嬢様は強いな、と。

ロスト・イン・トランスレーション [DVD]

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ブリングリング(字幕版)

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  • ソフィア・コッポラ
  • Drama
  • ¥2000

 

…ですがどうでしょ、この二人のように自らのガーリーなセンスを変えることなく生きてこれた女性はほんの一握りではないでしょうか。その他大勢の、雑誌の謳い文句に背中を押された”元オリーブ少女”達は今どうしてるのか?彼女たちの夢は叶えられたのだろうか?なんだか妙に気になるのです。


“元オリーブ少女”の現在が「非モテ」だけどカッコいい - NAVER まとめ

 

 

 ”世界は夢のように新鮮で、こんなにも明日が待ち遠しい”と目を輝かせていた彼女たちが現実の厳しさと時の流れの前で、それでもへこたれずにフリッパーズギターに恋い焦がれたあの頃の”女の子”を今も胸の中に宿しているのだろうか…いや、でもね世間とか責任とかに縛られた私たち男からしたら、女の子くらいはそうゆうしがらみから自由であってほしい、なんて思うんですよね。どんなに”女の子”から遠く離れた外見になろうと。

でもいまだにミュージシャンの夢を断ち切れず、夜中になると一心不乱にピアノを練習してる我が嫁を見ると、案外”元オリーブ少女”はタフで頑固かも、とも思うのです。ちょっとそのしつこさがウザくもあるけど(笑)なんだか可愛いなとも思ったりして。

 

オリーブ少女ライフ

オリーブ少女ライフ

 

 


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