10年イシウエのブログ~とりあえず今日を生き抜きたいからっ!~

”凡人”10年イシウエがそれでも生き抜くために日々摂取している『心の栄養素』あれこれを書き綴っていきます。

コンゴの男たちの”傾き者精神”に学ぶこと多し、というお話

12/4にNHKで放送された”地球イチバン 世界一服にお金をかける男たち”という番組がすごく面白かったんです。


世界一服にお金をかけるコンゴのファッション集団サプール「貧しくても最高にエレガント」な生き様とは - モデルプレス

 

1960年、フランスから独立を果たしたコンゴ共和国。その後93年には内戦も経験、国民の平均月収が3万以下というお世辞にも恵まれているわけではないこの国で暮らす、全身ブランド服で着飾った”サプール”と呼ばれる男たちのお話。

 

バラック小屋が立ち並び、舗装されていない道をちょっとやりすぎじゃない?つうくらいのエレガントさを追求した背広姿で闊歩する彼らサプールは一種異様な集団にも見えるんだけど、街の人たちからはまるでヒーローのように賞賛を浴びているのだ。

 

なぜなら彼らはただ洋服で着飾るだけじゃなく、所作の一つ一つから心の持ちように至るまで”紳士”であることを求められる。そのことで周囲の人たちから尊敬を得て自身の誇りに繋がっているのだった。

 

たかがファッションと言うなかれ。給料の何年分ものお金を洋服に費やす彼らサプールの一見無謀にも見える生き様は『このどうにもままならない生活の中でも光り輝きたい』という欲求から沸き起こる切実な行動なのです。それを私は笑う事など到底できませんでしたね。

 

 

ところで、これ観て真っ先に思い出したのがこのコンゴ共和国のお隣の国・コンゴ民主共和国(紛らわしい)の首都キンシャサで活動するバンド、スタッフ・ベンダ・ビリリのドキュメンタリー映画でした。

ベンダ・ビリリ!?もう一つのキンシャサの奇跡 [DVD]

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コンゴ民主共和国は以前ベルギーの植民地だった国。こちらも幾多の内戦を経て今や”世界の最貧国”と呼ばれるほど国民の多くは過酷すぎる状況下に暮らしている。

 

その上さらにポリオという病気が蔓延していて、下半身不随となり車椅子の生活を余儀なくされている人たちも多い。そうした境遇の男、パパ・リッキーを中心としたストリートミュージシャンの集まりが”スタッフ・ベンダ・ビリリ”。

 

この映画は彼らの存在を偶然知り驚嘆したワールドミュージックの老舗レーベル”CRAMMED”のスタッフが5年近い年月をかけアルバムを製作するまでを記録した映像なんです。

 

屈強のコンゴ魂

屈強のコンゴ魂

 
世界を動かせ!(国内盤:特典DVD付き)

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ほぼホームレス状態で糊口をしのいでいる日々。なおかつメンバー8人中5人が身体障害者。楽器はガラクタのような粗末なもの。しかし彼らは己の音楽を世界一だと信じて疑わないんですよね。で、そんな気迫から繰り出す演奏はハンディを感じさせない実に豊潤でファンキーで熱い魂がこもった力強いもの。

 

この映画ではじめて彼らの演奏を観て心底ぶっ飛ばされた私は結局福岡で行われた彼らの来日ライブにも馳せ参じました。ほんとにパワフルで温かくて素晴らしかったなぁ。人生で1,2を争う経験で今でも思い出しますもん。

 


路上生活者が世界デビュー!仏映画「ベンダ・ビリリ!」 - YouTube

 

前出のサプールの面々もこのスタッフ・ベンダ・ビリリもそうだけど、日本人から見ればこの上なく悲惨ともいえる境遇にもかかわらず、彼らはいつ何時も”傾く(かぶく)”こと精一杯カッコつけて生きることを諦めないんですよね。

 

出口の見えない不況に閉塞感が漂いまくっている今の日本にも問題は山済みで、コンゴに住む彼らとはまた違った種類の困難を強いられているわけだけど、彼らのそのポジティブな見栄っ張り精神には大いに見習うべきものがあるな、と思いましたね。

 

※追記(2015.3/26) ↓サプールの男たちを活写した写真集が出るみたいですね!面白そうだ!

 

 

 

 ↓追記(2015.9/16)青幻舎から日本版が発売されてます。売れてるそうです!

 

SAPEURS  - Gentlemen of Bacongo

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※あとサプールの取材で現地に行ってたダイノジ・大地氏がいい味出してたな。まさに適任でしたね。さすがお兄さんがBEYONDS, fOULなど名パンクバンドのドラマー。

ヘイセイムク

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Dostoevsky Groove

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