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10年イシウエのブログ~とりあえず今日を生き抜きたいからっ!~

”凡人”10年イシウエがそれでも生き抜くために日々摂取している『心の栄養素』あれこれを書き綴っていきます。

キューバとアメリカの国交正常化のニュースにはビックリした、というお話

2014年の海外ニュースで地味にビックリしたのはこれ、ですね。


キューバ議会 米国との交渉を正式決定 NHKニュース

 

『えっ!?キューバとアメリカって昔戦争になる一歩手前までいったんだよね?』

と思い出したものの知識不足だっだんでちょっくら調べてみましたよ。

 

1959年に起こったキューバ革命で親米政権を倒したフィデル・カストロ首相は、当時のアイゼンハワー大統領とそれに続いて大統領になったケネディーから”容共”(共産主義に理解を示している)と判断され、さらに政権を打倒するためにアメリカが仕掛けた”ピックス湾事件”が起きたことで関係が決定的に悪化。カストロはソヴィエトに接近し、社会主義国家の樹立を宣言した。

 

まず知らなかったのはカストロが起こしたキューバ革命って最初から社会主義国家を目指していたわけではなかった、ということ。

 

革命以前のキューバ経済は、アメリカの企業やマフィアの支配下に置かれていて国民にとって非常に不利益な状況で不満があった、と。

 

そのためキューバは手始めに欧米諸国の所有するキューバ国内の財産を国有化し支配からの脱却を目指したんだけど、そのことは財産を持っていたアメリカの逆鱗に触れたわけ。

 

後にソヴィエトに接近し、社会主義国家を宣言したのはその財産国有化という手段が結果的に社会主義的なものであったこととアメリカから経済制裁を受けたことから半ばやむを得ず、という色合いが強かったんですね。これは今回調べて初めて知りましたね。

 

そして1962年に勃発した問題の”キューバ危機”ですが、ざっくり言ってしまうと

アメリカの侵攻に対抗するためキューバがソヴィエトに軍事供与を求め、それに応じたソヴィエトが核ミサイルをキューバに設置。

さらにキューバ国内を偵察していたアメリカ空軍機がソ連軍のミサイルで撃墜される。

という最悪の展開に誰しもキューバを舞台にした米ソ間の核戦争を覚悟した、と。

 

しかし、ワシントン時間10月28日午前9時ニキータ・フルシチョフ首相はモスクワ放送でミサイル撤去の決定を発表した。

この決定は、ケネディ大統領が教会に礼拝に訪れ(アメリカ大統領が通例として戦争突入前に教会で祈りを捧げる、という憶測)また、再度TV演説を行う、という情報を受け、ここでアメリカによる戦争開始声明が読み上げられると同時にキューバへの空爆が実行に移される、という憶測に狼狽したソ連首脳部の決定で、その放送予定に間に合うよう、外交ルートを通さずにモスクワ放送を通じてロシア語でミサイル撤去声明を読み上げるという形で急遽行われた。

しかしこれらは誤報・誤解で、実際のケネディ大統領演説放送は単なる海上封鎖演説の再放送番組にすぎなかったことが後に判明している。

                          wikipediaより

 

という奇跡的な誤解と偶然が重なって間一髪で戦争が回避、されたんですな。いやぁ~こわいこわい。

 

で、その時の緊迫した米ソのトップたちのやりとりを映画化したのがケヴィン・コスナーが出演してた”13デイズ”。

 

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当時のトップだったジョン・F・ケネディーとフルシチョフは双方とも核戦争という最悪のシナリオだけは避けたい、という思いで必死に交渉していたようで実は”戦争だ!”と興奮していたのはキューバのカストロだけだった、らしいけど。(←後にカストロはその当時の自分を冷静に自己批判してるそうな)

 

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さてこうした歴史があるだけに今回の両国の国交再開、というニュースは特にキューバ危機をリアルタイムに知ってる世代の方なんかは驚いたんじゃないか、と思うんですけど。

 


Yahoo!ニュース - 孤立していたのは米国だった?:対キューバ政策「大転換」の背景 (新潮社 フォーサイト)

 

…とはいえ民間レベルではとっくの昔から両国の交流は始まっていて、例えばキューバ音楽のドキュメンタリー”ブエナビスタソシアルクラブ”では

 

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本国でも忘れ去られていたキューバ音楽の名手の老人たちをニューヨークに招聘して観客の大喝采のもとライブをする、という感動的なシーンがありましたし、

 

あとアメリカの医療制度の問題点を告発したマイケル・ムーア監督のドキュメンタリー”シッコ”では

 

シッコ [DVD]

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国民総健康保険制度がないため、病気をした際に発生する多額の医療費を払えないアメリカ人が、同じ治療でも格安の負担で済む社会主義国・キューバに行く、というシーンがありましたね。

 

この皮肉に満ちたシーンは当時観た時えらいショッキングでした。世界の先進国であるアメリカなのにお金がなければ、お世辞にも裕福とはいえないキューバですら保障されてる最低限の医療も受けられない…アメリカはあれですね、社会主義的思想を極端に嫌ったため、社会主義のいいアイデアである”国民皆平等で公平”を具現化した国民総健康保険制度まで無理やり否定して結果的には大半のアメリカ人を不幸にしてしまってていいの?それで?って思いましたね。

 


キューバの社会主義と似ている?日本の医療 - M-Labo

 

しかし大国アメリカにあれほど近く接していて、なおかつ長年経済的に断絶されていながらも、決してへこたれなかったキューバには見習うべきものが大いにあると思うな。なんでもイエスばかりのどこかの極東の国の首相は一度カストロの爪の垢でも煎じて飲んでみればいいのに、なんてね。

 

 


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