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10年イシウエのブログ~とりあえず今日を生き抜きたいからっ!~

”凡人”10年イシウエがそれでも生き抜くために日々摂取している『心の栄養素』あれこれを書き綴っていきます。

2014年新作音楽・映画でお気に入りをピックアップしてみたよ、というお話

トピック「映画」について

 

いろんな人が”2014年ベストなんちゃら”つう括りでブログ書いてるじゃないですか。私もそれ、やりたいてぇなぁ、やりてぇなぁ~(稲川淳二風で読んでね)と思いましてね。そこで今年聴いた音源やら映画とか考えたんですけど…

 

20代の頃はそれこそ雑誌読んで、気になったミュージシャンの新譜を今か今かと待ったり、封切り当日に映画館に馳せ参じたりしてたんですが、めっきりそういった情熱がなくなってきましてね。

 

音楽も聴いてはいるものの新譜には段々こだわらなくなってきたし、映画の方も封切り時に気になってたやつがDVDレンタルで準新作扱いになったくらいにチェックする、みたいな感じになってきたな、と。

 

常に新鮮な刺激を求めなくなった、つうのは歳とった証拠かもしれませんな(ため息)

 

とはいえ、それでもほんとに少ないんだけどいくつか今年発表の新作に触れてましたので、ライフログ的な意味合いも兼ねて書き残しておきますよ、っと。

 

〇音楽編

 

福岡が生んだ異才・倉地久美夫氏の”いいえ、とんでもございません”はほんとよく聴いたなぁ。

 

いいえ、とんでもございません

いいえ、とんでもございません

 

 

普段はギター弾き語りで活動することが多い倉地氏ですが、今回は弦楽4重奏とコラボボレーション。もう独特としか言いようのない倉地氏の唄とギターに格調高い弦の響きが加わり、例えて言うならガロ系のアングラ漫画がヨーロッパの美術館で展示されるようになった、みたいな(?)。個人的には今日本のSSWで歌詞が面白い人を挙げよ、と問われたら大森靖子氏と豊田道倫氏、そしてこの倉地氏ですね。とにかく一人でも多くの人にもっと知ってもらいたい、と切に願うミュージシャンです。(あとこのアルバムに収録されてる小田和正のカバー”ラブストーリーは突然に”だけでも聴いてほしいな)

 


映画『庭にお願い』予告編 - YouTube

 

 

あとフューチャーアイランズの”シングルス”。

Singles

Singles

 

 

哀愁のシンセポップ、なのにヴォーカルは薄らハゲ&筋肉質小太り中年オヤジ、というギャップにやられました。最近元オアシスのノエル兄貴バンドのオープニングアクトやってた、んじゃなかったっけ。欧米ではかなり注目されてるんじゃないかと。

 


Future Islands - Austin City Limits Live - YouTube

 

パフォーマンスが暑苦しすぎる(笑)でもそこがまた好きなのよ!

 

 

Lost in the Dream

Lost in the Dream

 

 

この”ウォー・オン・ドラッグス”というアメリカのバンド、つい最近知ったんだけど、ほんとよいですよ!

唄い方やメロディーはかのボブ・ディランやブルース・スプリングスティーンを彷彿とさせるのものがあるんだけど、ギターやシンセのアトモスティックな使い方はシューゲイザーちっくだったり。

 

同じアメリカのバンド、ディアハンターやマーキュリー・レブを思い出したりしましたけど、よりこっちはアーシーで内向的な雰囲気かな。心に沁みます。

 

〇映画編

今年公開された映画でもっとも度肝抜かされたのはやっぱり”アクト・オブ・キリング”ですね。

 

アクト・オブ・キリング《オリジナル全長版》(字幕版)

アクト・オブ・キリング《オリジナル全長版》(字幕版)

 

 

 ”60年代インドネシアであった軍事クーデター時の混乱の中、共産主義者やそれに親しいと判断された人々が数百万単位で虐殺された。実際に手を下したのは軍からたきつけられた街のチンピラたち。その後彼らは国の発展を担った英雄として優雅な生活を送ってる”

 

 この映画はその虐殺を行った当事者であるオジサンたちに当時のことを再現し映画にしてみないか、と提案したら、オジサンたちなぜか前のめりで参加、カメラの前で嬉々として殺戮シーンを演じる、それも学童会レベルのミュージカル仕立て、という笑っていいのかなんなのか…というトンデモ系ドキュメンタリー。

 

こういった戦争犯罪についてのドキュメンタリーって数々あって、なかでも”ゆきゆきて神軍”という傑作は強烈に印象に残ってます。

 

ゆきゆきて、神軍 [DVD]

ゆきゆきて、神軍 [DVD]

 

 

しかしこの”アクト・オブ・キリング”で描かれる

『自分のやったことに一切の反省も自責の念の持ってなかった事件の当事者が少しずつ罪の意識に目覚めていく』というパターンって今までなかったんじゃないかな。

 

それに虐殺を犯した本人が堂々と映画に出てる、つうのも異様だけど、さらにその本来悪人な人々がえらくコクのあるというか、こうゆう言い方は語弊があるかもだけどどこか魅力的なんですよね。

 

この映画は観終わった後もなんか未消化なモヤモヤした気分がずっと続いてます。

 


映画『アクト・オブ・キリング』予告編 - YouTube

 

 

あと”チョコレート・ドーナツ”もよかった。

 

チョコレートドーナツ [DVD]

チョコレートドーナツ [DVD]

 

 

数年に一度”この映画は損得勘定抜きで作り手の魂がこもってるな”と感じる作品があるんだけど、この映画はまさにそれ。主演のアラン・カミング、その恋人役のギャレット・ディラハント、そしてダウン症の男の子を演じたアイザック・レイヴァの三人の演技は実に真に迫ってて素晴らしかった。これ、学校の道徳教材にしてもいいくらいだと思うわ、マジで。

 


『チョコレートドーナツ』予告編 - YouTube

 

台湾の映画監督ツァイ・ミンリャンの長編映画引退作”郊遊(ピクニック)”

 


映画『郊遊 ピクニック』予告編 - YouTube

 

雨の日も風の日も広告看板を道端で持つだけ、という過酷な労働をしている男とその子供二人、スーパの店員の中年女、そして男の元?妻、という設定じゃなかろうか…とかろうじて憶測するしるしかない、観る者を半ば置き去りにするような全くなんの説明も、ストーリーさえもなく幽玄の時を刻む映画。

 

であるにもかかわらず、ときにドキッとするような鮮烈な映像イメージに驚かされる。まるで残酷な悪夢のような唯一無比な世界感。

 

私的にはずっとファンだったツァイ・ミンリャンの映画をやっと映画館で観れて感無量でありました。

 

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う~ん、これくらいかな。そういや”グランド・ブタペスト・ホテル”とか”そこのみにて光輝く”とか見逃した映画も多かったし、ちょっと寂しいですね。来年2015年は意識的に新作を観たり聴いたりするようにしたいな、と思いました。

 


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