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10年イシウエのブログ~とりあえず今日を生き抜きたいからっ!~

”凡人”10年イシウエがそれでも生き抜くために日々摂取している『心の栄養素』あれこれを書き綴っていきます。

社会人が再び大学で勉強する大切さ、を描いていた映画”6才のボクが、大人になるまで。”が面白かったよ、というお話。

 いよいよ第87回アカデミー賞の授賞式直前ですね。私は作品賞と監督賞にノミネートされている”6才のボクが、大人になるまで。”をやっと今しがた観てきました。

 

まずさすが”スクール・オブ・ロック”の監督、リチャード・リンクレイターだけに音楽の使い方が絶妙だったな。(↓この記事がとても上手くまとめてあるので読んでみて)

 


話題作『6才のボクが、大人になるまで。』は音楽愛にあふれてる | 女子SPA!

 

 

私は冒頭に流れてたコールド・プレイ、そしてシェリル・クロウ、キャット・パワー、フレーミング・リップスの曲が使用されてることは分かったんですが、ヨ・ラ・テンゴとウィルコには気づかなかったなぁ、どっちも好きなバンドなのに!

 

 

6才のボクが、大人になるまで。

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あと一番ビックリしたのはイーサン・ホーク扮する子供たちの父親の友達役になんとあのチャーリー・セクストンが出てたこと。この記事読むまで気づかなかった!私としたことがっ!

 

ピクチャーズ・フォー・プレジャー+1(紙ジャケット仕様)

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明日への轍

明日への轍

 

 (↑80年代にソロアーティストとして華々しくデビュー。その後は確かボブ・ディランのバックバンドのメンバーにもなったりしてた人)

 

 

さてこの映画については”12年に渡って同じキャストで断続的に撮影した”という前代未聞の手法が話題になってるし、その他いろんな方がネットで的を得た素晴らしい感想を書いてるので、あえてひねったことに触れようか、と思いまして。

 

私が特に興味深かったのがパトリシア・アークエット演じる、二人の子供を抱えるシングルマザー・オリヴィアがよりよい仕事を得るために大学に入学し直す、という設定。

 

(※オリヴィアの最初の旦那、若かりし頃ミュージシャンを目指しボヘミアンな生活を送っていたためオリヴィアに愛想をつかされたメイソンがその後、週末には必ず教会に通う超保守的な親を持つ女性と再婚していて、ついでに好きな音楽もカントリーに変貌してる、という皮肉めいた設定も面白い)

 

オリヴィアは大学で心理学を専攻し、その後大学の講師へのキャリアアップを見事に成功させてるんですよね。(その代り、と言ってはなんだけど男運の悪さは変わりませんが)

 

そうした欧米では割と当たり前であるらしい、社会人になってから再度勉強するために学校に戻るという生き方。いやぁこれは日本だとなかなか考えられないですよね。

 

もちろん日本において社会人が大学で勉強することが難しい、というわけではありませんが、問題はその先卒業して果たして年齢が過ぎた人をすんなり雇う場所があるか?というと甚だ疑わしい、と思うのです。

 

このことに関しては先日著名ブロガーである@TwinTKchanさんもブログで触れてました。

 


仕事辞めたいって、日本で働いてたらそう思うのも無理はない| らふらく^^ ~ブログで飯を食う~

 

現在ノルウェーで働くマレーシア人女性は、1年間の休みをもらって日本で勉強していると話していました。なんでも、ノルウェーでは業務に関係あれば、留学のような感じで休みをもらえるらしいのです。しかも、休みの間は給料をもらえます。

 

らふらく^^より 

 

 日本ではいまだに古き良き時代の”定年まで勤めさせてあげるから、会社が要求する多少無茶なことは我慢してね”という考えで社員を縛ってて、なおかつ社員自身もそうした滅私奉公的な思考をなぜか受け入れているから、それ以外の働き方に対する世間のプレッシャーがえらく強い。もうとっくに終身雇用がほぼ崩壊してるにも関わらず。

 

 

7割は課長にさえなれません 終身雇用の幻想 (PHP新書)

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”6才のボクが、大人になるまで。”を観ながら、これから日本だって社会人を経験した人が再び大学で学び直し、よりよい職業を得るということがもっと定着すべき、だと切に思いましたね。

 

社会人から大学教授になる方法 (PHP新書)

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最後に映画の感想の補足ですが、原題が”Boyhood”とあるように少年時代に誰しも経験する、ある意味些細なあれこれを瑞々しい感性で丹念に拾い出してる作品であって、起承転結のはっきりした、メリハリの利いた映画が好みの人は逆にあまりの平凡さに退屈しかねないかもな、とは思いました。(上映時間も3時間、と結構長い)

 

だいたい一番のウリである”12年間の時の流れ”も実にあっさりと描写されてるし(そういえば子供たち、いつの間にか成長してたね、つうくらいにしか感じないのよ)。でも私は製作陣が意図的に指向したと思われるこうしたこの映画の”何気なさ”が逆に新鮮だったんですな。なんかとてつもないことをさら~っとやってるのがカッコよいな、と。

 

あと個人的にはかつて”スラッカー(無気力)”という映画を作った、いまだインディー魂を失っていない映画監督、リチャード・リンクレイターがとうとうアカデミーというドメジャーな舞台を制覇するかもしれないことにワクワクしておるのでした。うん、これは結果がひじょうに楽しみです、ハイ。

 

 


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