10年イシウエのブログ~とりあえず今日を生き抜きたいからっ!~

”凡人”10年イシウエがそれでも生き抜くために日々摂取している『心の栄養素』あれこれを書き綴っていきます。

世界の底から射抜く声とギターの爆音!イースタンユース”ボトムオブザワールド”聴いた!

 やっと聴きました。イースタンユースの新作”ボトム・オブ・ザ・ワールド”。

 


eastern youth、大名作『ボトムオブザワールド』をハイレゾ配信&インタヴュー掲載 - OTOTOY

 

ボトムオブザワールド

ボトムオブザワールド

 

 

前回23年に渡り、このバンドの低音部を支えてきたベース・二宮氏が脱退する、というニュースがあまりにもショックだったんで思わずブログを書いたわけですが

日本ロックシーンの宝”イースタン・ユース”からまさかのベース二宮氏脱退!について - 10年イシウエのブログ~とりあえず今日を生き抜きたいからっ!~

 

それから実際アルバムを聴くまで若干間が空いてしまいました。

 

先に白状しておくとイースタンユースの音楽はそのあまりの気迫の激しさから、受け取るこっちの聴く態度もおのずと力が入ってしまうんですよね。私が音楽に求めるのが常にそうしたテンションの高いものだという訳でもないんで、彼らの作品から遠ざかってる時期も当然あったんです。

 

今、はたして彼らの音楽を受け止めることができるのか?つう気持ちが実は心に少しだけあったんですよ。特に今回は黄金の3ピース体制の終焉、という節目、これは聴く方もいつになく気合入れてのぞまないと…なんて思ってた訳です。

 

でもそんなちっぽけな杞憂は必要なかったですね。久しぶりに聴いたイースタンユース、やっぱ最高、だった。

 

まず思ったのは、いい意味で”パンク”だねつうリフだったりフレーズをあえてこねくり返さずに盛り込んでる曲が結構多いな、と。それはイントロから随分凝ったアイディアを繰り出してた以前の彼らに比べるとストレートな印象を感じたんです。(勿論トーキングブルース調だったりザゼンボーイズ・向井氏のラップを取り入れたり、と新機軸もあるんだけど)

 

それはインタビューでヴォーカルで曲を手がける吉野氏も言ってるんだけど、バンドの状態的にももしかしてこれが最後かもという意識の中、だったら今までの使い古しと思えるやり方でも好きなら躊躇なくやってみよう、という一種の開き直りができた、と。

 

確かにここまで活動歴が長くて、なおかつ3ピースという制約のある形態なら良くも悪くもマンネリ感・手癖感が出てくるのは仕方ないこと。しかしそこはもう考えまい、だって好きなんだから、これしか出来ないんだからという潔さがこの上なくこのアルバムの強さ・素晴らしさに繋がってるんですよね。

 

もうまずアルバム冒頭の”街の底””鳴らせよ、鳴らせ”の怒涛の疾走感!もうこれがあまりに気持ちよくって何度もリピートしてしまう。

 


eastern youth「街の底」ミュージックビデオ - YouTube

 

 

あと毎回素晴らしい歌詞なんだけど、今回は特に文学っぽくない、いうなれば直球の言葉が多くて、またその言葉が聴いてるこっちを”奮い立たせてくれる感”がハンパないんだわ、ほんとに。

 

あと触れておかなくちゃいけないのは”テレビ塔”という曲。これで使われたギターはあのブラッドサースティーブッチャーズの故・吉村氏のものだったそう。

 

 

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彼らはアマチュア時代の札幌で共に切磋琢磨し、ブッチャーズが上京する際にはあわてて一緒についていった、というくらい近しい仲。

あまりにも早かった盟友の死…吉野氏はどんな思いでこの曲を作り歌ったんだろう?

 

『君はあっさりと行ってしまった…そっちはどうだい?のんびりやってるかい?…』

 

 

このアルバムにはイースタンユースの歴史の中でも最重要な二人との別れが刻まれてる。そんなことを考えてたら私、恥ずかしながら音楽聴いて久しぶりに泣いてしまったよ。

 

…ところでイースタンって『俺は俺、お前はお前で頑張れよ』つう雰囲気の突き放す、孤高な感じが常にあったんですよね。それはそれでつるまないカッコよさがあるわけだけど、今回のアルバムにもっとも強く感じたのは同じ”世界の底”で闘う、生き続ける俺やお前に対するありったけの励まし。それは今までの彼らだったら照れて表にはなかなかださなかった部分だったんじゃなかろうか、と。

 

しかし結成27年近くを経てまだここまで凄まじい名曲を生み出すなんてスゴイよやっぱ。うん、このアルバムに詰まった唄のおかげでまだ立っていられるな。ありがとう。

 

 

吉野有里子 画集

吉野有里子 画集

 

 (※イースタンユースのジャケットを多数手掛ける切り絵作家・吉野有里子氏の画集。ただただ素晴らしい)

 

 


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