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10年イシウエのブログ~とりあえず今日を生き抜きたいからっ!~

”凡人”10年イシウエがそれでも生き抜くために日々摂取している『心の栄養素』あれこれを書き綴っていきます。

身体的特徴を揶揄する笑いは即刻なくなるべきである

『ビヨンセの口パク物まね?で人気のお笑い芸人・渡辺直美氏のパフォーマンスをアメリカ人に見せると”よく練習してるね”と感心されるばかりで笑いはあまり起きない』という近藤 司という方が書かれたエントリーが実に興味深かったのです。

 

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アメリカのテレビ業界では”差別”に繋がるような発言が許容されない方向に進んでいる。日本も近いうちにそうなるだろう。

 

と、近藤司氏は記しています。

 

”アメリカのエンタメのトップを走るビヨンセのステージパフォーマンスを、かなりふくよかな体型の渡辺直美氏がオーバーなデフォルメを施して再現する”という彼女のお笑いは、あの体型がなければあれだけのインパクトを我々日本人に与えることはなかったはずです。ただ本家ビヨンセのパフォーマンスやダンス自体も冷静に見ると本人がキメキメでやってるが故、尚更意外に笑える動きがあったりもするんで、渡辺氏はいいところに目をつけたなぁ、と感心してたんですけどね。

 

で、それに加えてさらにもっと考えてみると彼女の笑いは日本人にとって『笑える対象』である”ふくよかな”渡辺氏がいかにも”私ってイケてるでしょ?”といった風情で堂々とビヨンセの真似をしているとこが可笑しい、つう二重の笑いの構造になっているわけです。

 

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しかしその身体的特徴を自ら誇張し笑いを取る、という芸風はそうした特徴に当てはまり、なおかつそのことにコンプレックスを抱いている人たちにとっては不快なことかもしれない。確かにそうした想像力が今の日本のテレビ界…というか社会全体で欠如している、というのは間違いない、と思います。

 

それはね、43歳にして額から頭頂部にかけての髪の毛がほぼなくなった私が日々痛切に感じてることでもあるんですよ。さすがに入社して10年以上経ったんでもうそれほどイジられなくなりましたが、入社当初は会社の飲み会の席やなんかでは散々髪の薄さで笑われて、そのたびに内心『ほっとけ』と思いつつ、「いやぁ眩しいでしょ?光っててすいません!」なんて自虐的発言してましたよ。だってそうでも言わなきゃ”あいつ真に受けて怒ってるよ、シャレが分かんない奴だな”と思われて座が白けそうだったからさ。(ちなみにそういった発言を平気でするのは60代以降のジジババ連中が圧倒的に多いですね。あいつらにはデリカシーつうものがないんでしょうかね)

 

そう、日本では人から身体的特徴を笑われたことに対し怒ったりするのが”大人げない”ことなんですよ、そうゆう空気なんですなぜだか。『いちいち本気になるなよ、こっちは冗談のつもりで言ってるんだから』って思ってるんでしょうね、きっと。

 

いやいや冗談ではないよ、こっちは20代の初めから頭が薄くなってきてどれだけ悩んできたと思ってるのよ、できれば誰にも触られたくない話題なのよ、ていうかなにかい?そもそも禿げてなくて太ってなくて顔もそれなりなあなたたちが人間として優れてて我々はそれよりか下の笑われる立場なのかい?はっ!?だれがいつそう決めたのよ?えっ!?…ってここで憤慨してても仕方ないんですけど(笑)。

 

なおかつそういった人の身体的特徴を平気でおちょくる人たち、つうのは自分が笑われる立場になるのを極度に嫌うんですよ。常に自分が”つっこみ”でいないと気が済まないんでしょうな。なんなんですかね、あの心の狭さは。

 

だもんで私は実はダウンタウンはあまり好きではないんですね。もちろん彼らの番組は全く観ないわけではないし笑いもするんですけど、結構頻繁にデリカシーのない辛辣なツッコミするでしょ彼らは。そのたびに胸糞悪い気分になるんですよね正直。

 

…つう訳でアメリカのように”差別的な偏見を拡散しない表現”ポリティカリーコレクトの思想が一日でも早く日本でも浸透することを強く望みますね。つうか子供じゃないんだからいい加減”デブ・ハゲ・チビ”で笑うのは止めにしませんか?マジで。

 

『でも日本のお笑いってほとんどポリティカリーコレクトに引っかかるんじゃない?』という意見もあるかもですけど、私的にはその代りにもっと権威や強い者を茶化すお笑い、または権威を持ってる人自らが自身を茶化す笑い、つうのが増えたらいいのに、と思うんですよ。

 

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 (※↑イギリスの伝説的コメディー番組”モンティーパイソン”なんてネタのほとんどが政治・宗教・軍隊を揶揄するヤバいのばっか)

 

 

例えばアメリカの有名長寿バラエティー番組”サタデー・ナイト・ライブ”って所謂セレブと呼ばれるような有名人が自分のスキャンダルをネタにしたコントを自分で演じる、つうのが名物になってたりするし。そうゆう社会的な地位や名声を得た人自らが自身を(身体的特徴に頼らず)笑いのネタにするくらいの心の余裕こそがほんとの大人の粋、じゃあないですかい?

 

あと今第一線で活躍してる芸人で”権威を笑う”という攻撃的なスタンスで孤立奮闘してる人というと爆笑問題の太田光氏くらいしか思いつかない。ちょっとそれじゃ寂しすぎませんかね?サラリーマンじゃないんだから芸人くらいは権力を恐れずに自由に物言ってくれよ、と思うんですけどね。

 

※追記(2015.4/14)

このエントリーに対し”『サタデー・ナイト・ライブ』や『モンティーパイソン』も差別ネタが多い”という指摘を頂きました。このエントリーを書いてるときは、この二つのコメディー番組の”権威・セレブをおちょくる姿勢”のことのみを念頭に置いていました。もちろん『サタデー・ナイト・ライブ(多分現在はそれほどどぎつい表現はないはずでは?)』や『モンティーパイソン』で繰り広げられる差別ネタも製作された当時はともかく今の指標からするとアウトだと思います。

 

 

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