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10年イシウエのブログ~とりあえず今日を生き抜きたいからっ!~

”凡人”10年イシウエがそれでも生き抜くために日々摂取している『心の栄養素』あれこれを書き綴っていきます。

”音楽の力”を信じる人のための『おとぎ話』~映画”はじまりのうた”~

2001年夏の某日、私はフジロックフェスの開催地・苗場にいました。その年は私がこよなく愛するイギリスのバンド、ニュー・オーダーがほぼ解散状態から久しぶりにアルバムを発表し、なおかつ16年ぶりに日本でライブをする!しかも苗場で!というスペシャルなトピックがあったので、これはもう行かねば!と遠路はるばる馳せ参じたのでした(結局これ以降フジロックには行けずじまい(泣)。

 

その日夜からのニュ・ーオーダーの間にあれこれライブを観ていた私、とあるステージでアコギを抱えた男とパーカッションの二人(だったと思う。なにせ10年以上前の話なんで記憶が曖昧)が晴天の空の下、スケール感のあるダイナミックな雰囲気の唄をかき鳴らしておったのです。

 

しばらくしてそれが”ホット・ハウス・フラワーズ”だ、と気づいて思わず嬉しくなりました。1988年にデビューした頃は、日本のメディアでも彼らのことは割と大々的に取り上げられていました。

 

People

People

 

 

私はラジオでオンエアされた彼らのライブ音源を録音し、結構繰り返し聴いていました。”アイルランドのバンド”というイメージそのまんま、とでも言いましょうか、奇をてらったところのない、都会的なイメージとは程遠い、熱く真っ直ぐな唄。

 

 

Hothouse Flowers - YouTube

 

 

しかしその後ホット・ハウス・フラワーズの話題を見聞きすることはなくなってしまいました。どうやら一時期活動休止していたこともあったようです。また私自身の音楽の興味もよりエッジ―なものに向かったりして、いつの間にか彼らの事は記憶の中に埋もれてしまったのです。しかしそんな中で観たフジロックでの彼らのライブは、不器用なまでに全く以前と変わってなかった。それがなんだか嬉しかった思い出があります。

 

 

 映画”はじまりのうた”をやっと鑑賞しました。で、観てるうちにホット・ハウス・フラワーズのことを思い出したんですよね。

 

matome.naver.jp

 

ちなみに観る前に書いたエントリーはこちら↓

 

10nen-ishiue.hatenablog.com

 

さて、あの大好きだった映画”ONCE ダブリンの街角で”の監督、ジョン・カーニーの最新作である”はじまりのうた”ですが、舞台はアイルランドはダブリンから大都会であるニューヨークに移っていました。

 

恋人にくっついてイギリスからニューヨークに来た女の子・グレタ。早々と成功のチケットを手にした、ミュージシャンである恋人・デイヴは早速浮気をしてしまう。

失意の中、友人に連れられて行ったライブハウスで唄を唄うことを促されるグレタ。観客席は、その日友人と共同で立ち上げ、成功させたレコードレーベルのプロデューサーの座をクビになり失意のどん底にいた男・ダンがいた。グレタの歌声に一目ぼれをしたダンは彼女に一緒にアルバムを作ることを提案する…

 

という出だしなんですけど、いやね、なんつうか、出てくる登場人物が全員”いい人”すぎるのよ!

 

前作”ダブリンの街角で”でもミュージシャンを募って音楽を作る、という大まかな設定は一緒なんだけど、舞台であるダブリン、に対するイメージがまさにホット・ハウス・フラワーズみたいな大らかで素直な人たちが暮らす街、だったんでああいったハートフォーミングなお話がすっと違和感なく心に入ってきたんですよね。

 

でも片や”はじまりのうた”の舞台であるニューヨーク、といえば生き馬の目を抜く、クールでシニカルな都会人が暮らす街で、ああゆう音楽の力を愚鈍なまでに信じている、オープンマインドで素朴な人々がいるんかいな?という疑問がどうしても頭にちらついたんですよ。う~ん私、ひねくれすぎてるなぁ。

 

それと比べると先日観た”バードマン”なんかはまさに毒っ気たっぷりで、神経症的でストレスフルな大都会・ニューヨークのイメージにピッタリでした。もうこれは私の好みの問題なのかもしれませんがね。

 

…とはいえ”はじまりのうた”観てて、正直今まで興味がなかった女優さん、キーラ・ナイトレイをはじめて”可愛い”と思ったし(唄も上手いのよ!)、元ニュー・ラディカルズのグレッグ・ アレクサンダーが担当した音楽も素晴らしかった!(いい意味で全く芸風?が変わってなくてホッとしたよ)。

 

www.hollywoodreporter.com

 

(↑グレッグ・ アレクサンダー本人が唄う映画主題歌”Lost Stars”。く~、痺れる!)

 

正直、今の私にとって”はじまりのうた”は、ちと『おとぎ話』すぎてむず痒かったんだけど、心に真っ直ぐに響くなにかが欲しくなった頃、そして音楽の力に救われたあの頃を思い出したい、そんなときにまた観直したい…そんな映画でしたよ。

 

 


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