読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

10年イシウエのブログ~とりあえず今日を生き抜きたいからっ!~

”凡人”10年イシウエがそれでも生き抜くために日々摂取している『心の栄養素』あれこれを書き綴っていきます。

カルメン・マキ様、怒りの矛先間違ってませんか?~楽曲をカバーする際の”ルール”って何?~

邦楽 ニュース

 先日、はてなブックマークで”カルメン・マキ”についての話題が挙がっていたのにビックリした10年イシウエです。

 

togetter.com

togetter.com

 

ざっくりこの話題を要約すると

 

若手バンド、キノコ・ホテルの演奏を偶然観ていたカルメン・マキ氏(カルメン・マキ (@carmen__maki) | Twitter)が自身がかつて唄った”ノイジー・ベイビー”を彼女たちが自分の断りもなくカバーしてることを知り、憤慨。「人の曲をカバーするときは歌手にも一言報告するのは常識」とツイッターで非難。

 

それに対し、当のキノコ・ホテルのヴォーカル、マリアンヌ東雲氏(マリアンヌ東雲 (@marianne_sama) | Twitter)が「著作権者である作詞作曲者には、ちゃんと承諾とってるのに。面倒くさいから二度とこの曲演りません」とこれまたツイッターで逆ギレ(?)

 

それに対し有識者の方々が、カルメン氏に対し「JASRACを通して著作権者に認められているんだからカバーすることは全く問題ないです」と進言しても、カルメン氏は「歌い手にも了解を得るのは業界のルール。少なくとも音源くらい送ってくるのが普通でしょ!」と譲らない(←今ここ。ちなみにキノコ・ホテルの所属事務所の方の言い分は”以前カルメン氏に会った際カバーをする旨は話した”とのこと)

 

 


キノコホテル / ノイジー・ベイビー(Music Video Short Ver.) - YouTube

 

 

カルメン・マキ氏といえば、失礼ながら60年代に『時には母のない子のように』というヒット曲を唄ってた方ですよね?という認識くらいしかありませんが、まずは齢64にしてツイッターを活用されてることに驚いてしまいましたよ。若い!

 

 

時には母のない子のように2007

時には母のない子のように2007

 

 

 で、はじめこの話題を知ったときは正直「うぁ~折角好きだから、とちゃんと法律上の手続き踏んでカルメン氏の曲をカバーしたキノコ・ホテルがなんだか不憫。アーティスト同士CD送った送らない、とかは置いといてカバーってもっと自由にやれればいいんじゃね?」って思ったんですけどね。

 

でもその後、納得いかない様子で今日の時点でもあれこれ書き連ねてらっしゃるカルメン氏のツイートをつらつら読んでたら「あなたその曲を作ったわけじゃないでしょ?単に歌っただけでしょ?著作権者じゃないでしょ?だったら何の文句も言えないよ」と一方的に糾弾され、しまいには”老害”とすら揶揄されてるのもなんだか気の毒。

 

だって名前が一番に出てくるのは、なんといっても歌い手さん。思い入れも作者と同様深いのは間違いないわけで。…と考えると著作権ってオリジナルを唄った歌手には関係ない、カバーされてもなんの通知もない、つうのも不思議な話とも思える。ただそこまで権利の範疇を広げると、カバーする際の手続きがより煩雑になってしまうことにもなりますよね。

 

 

クリエイターが知っておくべき権利や法律を教わってきました。著作権のことをきちんと知りたい人のための本

クリエイターが知っておくべき権利や法律を教わってきました。著作権のことをきちんと知りたい人のための本

 

 

 

 

しかしこの炎上(?)騒ぎは音楽関係者にとても興味深い話題だったらしく、音楽評論家にして音楽サイト・OTOTOYのプロデューサーでもある高橋健太郎氏(kentarotakahashi (@kentarotakahash) | Twitter)やラッパー・ECD氏(ECD (@ecdecdecd) | Twitter)や、この手の騒ぎを必ず嗅ぎ付けてくる(笑)吉田豪氏(吉田光雄 (@WORLDJAPAN) | Twitter)が次々参戦してくる様は野次馬的に見ててなかなか面白かった。

 

高橋氏はツイッター上で豊富な音楽知識の元、理路整然と非難や忠告をされる方で、この件でもカルメン氏に「法律上は問題ないんだから、あなたが間違ってる」とツイートを飛ばしてるんだけど、その物言いがちょっと当たりがキツすぎるんだよね。そもそもこの方、結構相手がゲンナリしてるのも構わずしつこく是正を求めるとこがあるのが今回にも見受けられて、なんだか香ばしいな、と思ったり。

 

ECD氏は

と言われてますが、そりゃ”サンプリング”という著作権無視の手法で楽曲製作するヒップホップ畑の人が今更「勝手にカバーするな」なんて言えないよね、と思ったり。

 

また”カルメン氏擁護派”にはSSWの七尾旅人氏(七尾旅人 (@tavito_net) | Twitter

も加わってて、

 

この方、以前高橋氏ととある件で論争して未だ絶縁状態じゃなかっけ?この件でも意見が見事に分かれてるな、などと思ったり。

 

しかし一番は、多分カルメン氏に対し多大なリスペクトをしていたはずのキノコ・ホテル、マリアンヌ東雲氏の鼻っ柱の強さ!(笑)。あなたがあっさり謝れば丸く収まるんじゃ?とも思うけど、いやここでしおらしくしてたらロックじゃないよね!

 

 

マリアンヌの逆襲

マリアンヌの逆襲

 

 

 

…つうかさ、まぁほんとにカルメン氏が怒った方がいいのは、

ぶっちゃけ忘れ去られてたあなたの曲を掘り起こしてくれた若手バンドじゃなく、勝手にネット上に楽曲データをアップされて聴き放題にされてることなんじゃないですかね?と思うんですが、ね。

 

 

 

※最近新作(!)を発表した有頂天のケラリーノ・サンドロビッチ氏。確かにニューウエーブ期は原曲を愚弄しまくったカバーの名曲がありましたよね。というわけで最後にそんな歴史に残る”リスペクト皆無”のカバーを紹介。

 


The Flying Lizards - Get up (Sex Machine) - YouTube

 


Devo - [I Can't Get No] Satisfaction (Video) - YouTube