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10年イシウエのブログ~とりあえず今日を生き抜きたいからっ!~

”凡人”10年イシウエがそれでも生き抜くために日々摂取している『心の栄養素』あれこれを書き綴っていきます。

拝啓、タモリ様

ニュース 独り言

拝啓、タモリ様

 

いかがお過ごしですか?1982年から31年続いたお昼の生放送バラエティー”笑っていいとも”が終わり、現在は”ヨルタモリ”で宮沢りえ様を相手に実に伸び伸びとご活躍されていますね。

 

www.asagei.com

 

”笑っていいとも”が終了し、世間では”タモロス”、それまで『あって当然』という空気のような存在だった”笑っていいとも”が終わったことにより虚無感すら感じる人が多く、それはまるで一種の心神喪失状態だ、とさえ言われていました。そう、それほど偉大な番組にあなたは31年もの間出演されていたのです。

 

 

別冊サイゾー「いいとも!論」

別冊サイゾー「いいとも!論」

 

 

 

しかしこうして番組が終わって1年以上経った今、痛切に感じるのはあなたが真昼間のテレビからいなくなったことで、それまで少しずつジワジワと進行していた、くだらないこと、バカバカしいことに対する世間の許容度がますます狭くなってきた、ということ。言葉を替えるなら『なんだか世知辛くなってきたんじゃねぇ?』

 

あなたが一見飄々と、しかし迷いなく全身全霊で繰り広げていた笑いは、世間体だの常識だの、といった社会で生きていくうえで否応なく身につけなければならないしがらみからスルっと抜け出すようなアナーキズムが根底にありました。もちろんときにラフなポロシャツ、ときに背広で仮初の”一般人姿”を身にまとっていたあなたはそのような鋭さなど、おくびにも出すことはありませんでしたが。

 

完全なる”ノンポリ”を装った、一見常識人を装ったアナキストである、あなたが健全なお昼の空間にいたという、ただそれだけのことが、日本に漂う異質なもの・理解できないものを排除しようとする見えない力を押しとどめていたのではないか?あらゆる枠組みをユルユルと脱力させる得体のしれないパワーを持っていたのでは?などと今にして思い知るのです。

 

 

ノン・ポリシー

ノン・ポリシー

 

 

 

そういえば”笑って…”の最後の方は、あなたのサブカル人種丸出しのやんちゃさが随分鳴りを潜めていましたね。もう”お世間様”の『真面目にやれ!』というプレッシャーに孤立奮闘することに疲れたのでしょうか?それともかつて”異物”だった自分が”業界の大物”になってしまったことが自分でこそばゆくなったのでしょうか?

 

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…昨今のニュースを眺めていたら、”笑っていいとも”の、あのどんな人でも参加することが許されてた空間で、にやけた顔のタモリ氏が『こっちに来なよ!楽しいぜ!』と手招きしてる姿が妙に懐かしくなってきたのです。『あぁ、あの頃はまだ平和だったよなぁ日本』なんて思う日がくるのかもしれない…などと柄にもなく暗澹とした気分なのです。

 

 

headlines.yahoo.co.jp