10年イシウエのブログ~とりあえず今日を生き抜きたいからっ!~

”凡人”10年イシウエがそれでも生き抜くために日々摂取している『心の栄養素』あれこれを書き綴っていきます。

”取扱い注意”アーティスト・会田誠に作品を依頼するなら腹くくってやれよ!押忍!というお話

日本現代アート界の”鬼っ子”、我らが会田誠氏に関するニュースがYohooのトップで報じられてました。

 

 

headlines.yahoo.co.jp

 

 
つい数年前までは、その”取扱い注意”な作風から知る人ぞ知る的な存在だったんですけどねぇ…こうして一般人たちの間でも騒がれるような”大家”になられたのか!?と少々感慨深い気分にすらなっている私なのです。
 
 
私が会田氏のことを知ったのは、かれこれ10年くらい前。サブカル・アイドルで”声ちゃん”という人がいて、彼女の裸体に様々なアーティストがボディペインティングする、という企画に会田氏も参加してたんですよ。
 

 

アート・アイドル声ちゃんの挑戦! 変躰ランド [DVD]

アート・アイドル声ちゃんの挑戦! 変躰ランド [DVD]

 

 

↑このDVDのジャケットで確認できる、この絵を描いたのが会田氏だったんですが、いやぁ私、これ観たときマジ衝撃受けました。(今、改めて見てもビックリするな)

 

 

その後、会田氏の活動をあれこれ調べてみると、まぁ破天荒というかなんというか。

 

この頃は、日本の漫画やアニメ等に影響を受けた村上隆氏や奈良美智氏のようなアーティストが海外で高い評価を受けていた時期ですが、会田氏の場合は日本の裏の顔ともいうべき”ロリコン”や”変態”といったアブナイところからインスピレーションを得てる作風でして、そんな自ら果敢に物騒なところに切り込んでいく姿に今まで日本のアーティストにはない”パンク”魂を感じたんですよね。

 

 

しかし村上・奈良氏に比べると絵画もすればパフォーマンスやインスタレーションも制作し、はては漫画や小説も書く、という会田氏の創りだす作品は良くも悪くもバリエーションに富み過ぎて、正直『一つのことを究めている”求道者”タイプのアーティストが好まれる日本では、会田氏のような作風の人はなかなか売れないだろうなぁ』と思っていたものでした。

 

 

三十路―会田誠第二作品集

三十路―会田誠第二作品集

 

 

青春と変態 (ちくま文庫)

青春と変態 (ちくま文庫)

 

 ↑会田氏の(今のとこ)唯一の小説。

 

ミュータント花子

ミュータント花子

 

 ↑荒唐無稽な戦争漫画。エログロ描写多し。

 

 

さらに、そもそも東京芸大の油絵専攻、という華々しい経歴で卓越した画力を持つ人なのに、コンセプトごとに描く絵の雰囲気を自在に変えるのも彼の面白いとこ。だもんで、知らない人が彼の絵を見たら『これ一緒の人が描いてるの?』と混乱するだろうなぁ、と思うんだけど、でもその実そうした一見支離滅裂で”作風の一貫性”がないように見せかけて、社会に対する彼なりの異議申し立てを(ときにユーモアを交えつつ)作品に忍ばせる手法には一切のブレがないのです。そんなところがアーティストとしての彼を信頼できるとこなんですよね。

 

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今回話題になってる、東京都現代美術館での文部科学省に対するいちゃもん(?)も、その(わざと)雑な仕上がりも、お酒の勢いで書いたような(笑)文章も今までの会田氏の活動をある程度知ってる人なら、『らしいなぁ』と思うでしょうし、なんなら運営側が誰かに批判される事を恐れてるのなら始めから会田氏に作品なんか依頼しちゃダメでしょ!彼の作風知らなかったの?って実に不思議。これはもう”表現の自由”うんぬんの以前に会田氏のことをあんまり知らないまま作品を依頼した美術館側の失態ですよ。

 

そもそもこの作品を展示した時点で、ある程度の批判を受けるかもしれないことは容易に想像できたんでは?(会田氏のブログによると)たった一件しかクレームきてないらしいし。弱腰すぎませんかね?ちょっと情けないですよ。

 

 

美術手帖 2008年 05月号 [雑誌]

美術手帖 2008年 05月号 [雑誌]

 

 ↑某TV情報誌を真似たフザケタ表紙が楽しい、会田氏とその仲間たちが大活躍の特集号。

 

美しすぎる少女の乳房はなぜ大理石でできていないのか

美しすぎる少女の乳房はなぜ大理石でできていないのか

 

  ↑卓越したエッセイストとしての顔も持つ会田氏のエッセイ集。