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10年イシウエのブログ~とりあえず今日を生き抜きたいからっ!~

”凡人”10年イシウエがそれでも生き抜くために日々摂取している『心の栄養素』あれこれを書き綴っていきます。

映画史に残る最強の『監督と俳優』タッグチーム18選!

長年映画を観ていると、好きな監督とその監督の映画に何度も起用されている、所謂常連俳優とのタッグで作られた映画、というパターンが多いことに気づきます。

 

その俳優の顔が好き・演技が好き・あれこれ言わなくても気心知れてて通じ合える・ギャラに不満を言わない(笑)…などいろいろ理由はあるでしょうが、そうした監督と俳優のコラボレーションが興味深くて、ついつい彼らが共作している作品をあれこれ物色する、つうのも映画ファンの密かな楽しみではないでしょうか?

 

…というわけで今回は私、10年イシウエが個人的に好きな”最強の監督と俳優タッグチーム”をいくつか思いつくままに紹介してみたいと思います。

 

 

〇黒澤明と三船敏郎(と志村喬)

 

日本人なら真っ先にこの二人を挙げなければなりません。48年『酔いどれ天使』から65年の『赤ひげ』まで途切れなく続いた、日本映画史に残る濃厚なタッグチーム。もちろん”もう一人のクロサワ映画の顔”、志村喬も忘れちゃいけませんが。(ちなみに三船と志村の二人は家族ぐるみで仲が良かったそうな)

 

考えてみると黒澤監督の激しさと穏やかさをこの二人がそれぞれ体現していたんでしょうね、きっと。

 

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〇小津安二郎と笠智衆

 

古き良き日本映画界における”監督と常連俳優”の最良の形といえば、この二人でしょう。終戦間際から、ほぼ全ての小津作品に登場してる笠智衆。笠さんといえば『男はつらいよ』での住職役も有名ですが、実は笠さんの実家はお寺で、家業を継ぎたくなかったため俳優を志したらしい。当たり役が最も嫌だった職業になっちゃった、という。皮肉ですな。

 

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〇新藤兼人と乙羽信子

 

昔の日本映画界では監督と女優が結婚するパターンが多かったし、夫である監督の作品に嫁さんが出演する、というパターンは数多くあったわけだけど、この二人の結びつきは、ちょっと他の追随を許さないものがあるな、と思いまして。

 

かつては宝塚の人気スターだった乙羽は、後年大映の専属女優だったにも関わらず、新藤監督が設立した独立プロダクションの映画に出演するため大映を退社。その後は数々のテレビドラマで”日本のお母さん”像を演じながら、新藤監督の映画製作を献身的に支え続けた。その二人三脚はこのうえなく美しい。

 

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〇増村保造と若尾文子

 

20本近く共に映画を作った、このお二方は”大映”という映画会社の専属監督と女優、という間柄。東大卒業、イタリアに留学してたことのある増村監督の演出は、個と個がぶつかり合う、日本人離れしたダイナミックなもの。特にシリアス路線の『清作の妻』『華岡青洲の妻』(この二作の脚本は新藤兼人)『赤い天使』はもし未見なら是非観ていただきたい逸品。

 

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(↑お美しい!)

 

 

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〇大林宣彦と尾美としのり

 

1982年の『転校生』で一躍人気俳優の仲間入りを果たした尾美としのりは、その後80年代の大林監督作品にはほぼ登場。大林作品、といえば尾美さん、というイメージの人はかなり多いのでは?近年では朝ドラ『あまちゃん』での味のある演技もよかった。

 

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〇森田芳光と伊藤克信

 

これはかなり変化球ですかね?1981年の森田監督の商業映画デビュー作『の・ようなもの』で主演に抜擢され、その後チョイ役も含めて数々の森田作品に出演し、監督の遺作である2012年の『僕達急行 A列車で行こう』にも参加。我々世代だと、伊藤氏といえば、かつて”ズームイン朝”のキャスターやってたイメージが強いんですけどね。

 

 

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※追記(2016.2/8)先日めでたくご結婚された北川景子ちゃん出演の映画『のようなもののようなもの』はこの『の・ようなもの』の35年後を描いた作品。この映画がデビュー作だった、ほぼ素人の伊藤氏が演じた志ん魚が結局落語家として大成できずに、東京の下町でくすぶって生きてる姿が悲しくも可笑しかった。

 

no-younamono.jp

 

 

 

〇山下 敦弘と山本浩司(と山本剛史)

 

ファンの間では名前をもじって”スリー・マウンテン”と呼ばれている、山下監督の初期作に頻繁に登場していた山本浩司と山本剛史の二人。山本浩司は山下監督と同じ大阪芸術大学の先輩。山本剛史は山下監督の中学の頃の同級生。

 

山本浩司はここ最近山下映画には参加してないみたいですね。2003年公開の『ばかのハコ船』みたいなこの三人がガッツリコラボした映画をまた観たいんだけどなぁ。

 

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 (↑まだ初々しい3人!)

 

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〇マーティン・スコセッシとロバート・デ・ニーロ

 

日本勢が続いたとこで、これ以降は海外編です。

 

近年ではデカプリオ君とのコラボが目立ってるスコセッシ監督ですが、やはり73年の『ミーン・ストリート』を皮切りに(今のとこ)93年の『カジノ』まで計8作に渡る、名優ロバート・デ・ニーロとのタッグは決して忘れることはできません。個人的にはこの二人こそ”映画史上に残る最強のタッグチーム”だと思って止みません。随分長い間待たされてますが、そろそろこの二人の共作を観たい!

 

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〇デヴィッド・リンチとカイル・マクラクラン

 

 デヴィンド・リンチ、といえば、あの端正な顔立ちのカイル・マクラクランが思い浮かぶのですが実際は『デューン/砂の惑星』『ブルー・ベルベッド』そしてテレビ・シリーズの『ツイン・ピークス』の3作だけなんですね。そのどれもが強烈なんでえらく印象に残っているのですが。

 

 

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〇ヴィム・ヴェンダースとリュディガー・フォーグラー

 

ヴェンダースがドイツ時代に撮った所謂”ロード・ムービー三部作”に主演してるのがリュディガー・フォーグラーという俳優。そのヌボーっとした雰囲気が独特、であります。95年の『リスボン物語』で久々にヴェンダース映画で主役をやってましたね。正直ヴェンダース作品以外で彼の姿を観ることがほぼない人なんだよな。

 

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〇レオス・カラックスとドニ・ラヴァン

 

今では考えられないけど91年の『ポンヌフの恋人』の公開は当時ちょっとした事件だった。私も満杯の渋谷のアート系シアターに観に行った記憶があります。

 

かなり寡作な監督であるカラックス作品の常連俳優というかほぼ全ての作品で主役を務めているのが、ドニ・ラヴァン。実はこの二人、実生活では全く交流がないそうな。仲がいいと思ってのに。

 

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〇ジョン・ヒューズとモリー・リングウォルド

 

ジョン・ヒューズ、といえば”80年代アメリカ青春映画”の巨匠として、その後の所謂アメリカの”学園ドラマ”の雛形を作った偉大なクリエイター。調べてみると、80年代に『すてきな片思い』『ブレックファースト・クラブ』『プリティー・イン・ピンク』などの佳作を監督、90年代は『ホーム・アローン』などのヒット作の脚本を手がけた後、2000年代に入るとほぼ引退状態になり家族とひっそり過ごしていた、とのこと。近年本国でも再評価が進んでいるそうで嬉しい限り。

 

さてその映画群で、お世辞にも絶世の美女、とはいえない(失礼)ながらも等身大のキャラクターをキュートに演じ、当時の若者から絶大な人気を集めた女優といえばモリー・リングウォルド。

 

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同じ監督に寵愛された俳優さんでそのときのイメージがつきすぎて、その後のキャリアがパッとしない、つうパターンにものの見事にハマっちゃった、ある意味可哀想な女優さんですが、あの頃出演した映画は今でも輝いてるから!!

 

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〇ダニー・ボイルとユアン・マクレガー

 

1996年の『トレイン・スポッティング』で一躍世界的な成功を手にしたダニー・ボイル監督と俳優ユアン・マクレガー。ユアンはダニー監督のデビュー作から3本続けて主演、この二人の結びつきはかなり強固なものだと思ってたんですが、今やオリンピックの演出まで手がけたダニー・ボイルが取り扱うテーマの広がり、そしてユアン・マクレガーも押しも押されぬ大スターになったこともあって、ここ最近は久しく共作がないんですよね。久々に観たいなぁ。

 

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〇リチャード・リンクレイターとイーサン・ホーク

 

完成になんと12年費やしたことでも話題になった、2014年公開の『6才のボクが、大人になるまで』でもタッグを組んでいた監督リチャード・リンクレイターと俳優イーサン・ホーク。この二人は93年から13年の間に撮られた『ビフォア…』シリーズ3部作でも仲良く共作してるところをみると、よほどウマが合うんでしょうな。

 

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〇ウェス・アンダーソンとビル・マーレイ

 

現在まで8作のウェス・アンダーソン監督作品のほぼ全てに参加しているのが、アラフォー世代なら『ゴースト・バスターズ』でお馴染みのビル・マーレイおじさん。

 

日本では『ゴースト…』以外ではあまり知られてなかった人だけど、アメリカではコメディアンとして一時代を築いた大スター。その力の抜けた飄々とした演技が、奇妙な味のウェス・アンダーソン映画にこれほどハマるとは!

 

 

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(↑親子みたい!)

 

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〇ツァイ・ミンリャンとリー・カンション

 

ツァイ・ミンリャンは台湾の映画監督。先日、長編映画製作からの引退を表明しました。彼の映画はリー・カンションという俳優さんが必ず主演を務めていまして、台詞がほとんどない、異様な長回しカットの多用・都市に生きる孤独な人々を写しだす視線…など、独特なテンションで描かれる、唯一無比なツァイ・ミンリャン作品の文字通り”顔”として圧倒的な存在感を示していました。

 

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 (↑左がツァイ監督、右がリー・カンション)

 

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〇ホウ・シャオシエンとシン・シューフェン

 

台湾が誇る映画監督、といえば先日、新作『黒衣の刺客』がカンヌで話題になった侯孝賢(ホウ・シャオシエン)。そして彼の手がけた85年『童年往事 時の流れ』から89年『悲情城市』までの計4作連続で出演していた女優さんが辛樹芬(シン・シューフェン)。

 

素人然とした素朴な佇まいがとにかく初々しく愛らしかった。どうも『悲情城市』の頃には結婚してアメリカで暮らしていたそうで、現在は女優をあっさり辞めてしまっている様子。今頃素敵な大人の女性になってるんだろうなぁ。

 

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〇ジョニー・トーとアンソニー・ウォン

 

映画都市・香港でノワール物からラブストーリー、コメディーと大量の映画を量産してるジョニー・トー監督、そしてこれまた多数の映画に出演してる、香港を代表する俳優アンソニー・ウォン。ジョニー・トー作品にはアンソニーの他にも常連俳優が何人かいて「またこの人出てる!」という楽しみ方ができるんだけど、やはりアンソニーの重厚な演技はいつも見ごたえがある。

 

 

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