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10年イシウエのブログ~とりあえず今日を生き抜きたいからっ!~

”凡人”10年イシウエがそれでも生き抜くために日々摂取している『心の栄養素』あれこれを書き綴っていきます。

90年代サブカル、ホリエモン、そしてSEALDs…冷笑主義がイケてた時代は終わったのか

独り言 ニュース

年末に電気グルーブのドキュメンタリー映画が公開される、とのこと。

 

zasshi.news.yahoo.co.jp

 

1989年結成の彼らは私の中では”90年代初頭にデビューした、日本ロック界3大『冷笑主義(シニシズム)』ユニットだと思ってるんですね。

 

何それ?…と思う方もいるでしょうけど。ちなみにあと二つはスチャダラパーフリッパーズギター、ね。

 

 

FLASH PAPA

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スチャダラ大作戦

スチャダラ大作戦

 

 

THREE CHEERS FOR OUR SIDE

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彼らがシーンに登場したとき、もちろん音楽性の斬新さもさることながら、インタビューから伺える、なんつうんでしょ『世間をなめた感じ』『小生意気な若僧感』が、とにかくもう凄かったのよ。

 

他のミュージシャンやバンドの悪口とか平気で言ってましたからね、この人たち(笑)。でもそうしたいわゆる冷笑的な態度も、あの当時のサブカル系の若者における人気の一端を担ってたんじゃないかな。

 

絆?知らんし!感謝?嘘くせ〜!血と汗と涙?興味ねぇわ!

 

私たちアラフォー世代が20代前半だった90年代頃、特にサブカルに興味持ってる人種って大概がこんな気分を共有してたように思う。

 

安易に仲良くなんねぇぞ、繋がんねぇぞ、と互いに牽制し合う空気に満ちていた…すくなくとも私はそうした気分だった。それはやれ常識や分別を押し付けてきて、会社や地縁・血縁の窮屈な世界で生きている親や大人の世代に対する反抗心の表れでもあったし、情緒に訴えかける表現が、なんだかウェットで古臭くてカッコ悪く感じられていた、かもしれない。

 

電グルやスチャダラの徹底的に無意味な歌詞、フリッパーズの二人のふてぶてしい態度は、そんな我々の気分にフィットしていた。彼らはまさに”裏カルチャーヒーロー”だった。ちなみにフリッパーズは早々と解散、その後片割れの小沢健二がソロになった途端、晴れやかに愛を唄い、躁っぽくテレビにガンガン出演していたのは驚いたものだ。『あなた、こっち側の人でしたよね!?』って。

 


小沢健二 ラブリー 1994 - YouTube

 

 

彼らが政治的な発言をすることもほとんどなかったように思う。”政治”も私たちサブカル人種にとっては『大人の世界』、泥臭くて演歌チックで、自分たちとは関係のない次元の話だと思ってた。”無関心=NO”、関わらないことで政治に対する不信感を表明していた、とも言えようか。

 

 …そして時代は巡り2015年。ここ数か月、国会議事堂前には安保法案に反対する若い人たちの姿が多く見られる。彼らの中心的組織はSEALDs(Students Emergency Action for Liberal Democracy)と名乗る、特定の団体に所属していない、SNSで自発的に集まった20代の子たち、だそう。

 

SEALDs 民主主義ってこれだ!

SEALDs 民主主義ってこれだ!

 

 

基本、音楽やアートなどのカルチャーに興味持つ若者って社会の動きに敏感な人でもある、と思うんだけど、シニシズムに染まっていた90年代に若者だった私たちが、もし現在のような状況に置かれたとして、SEALDsのような直接的な政治アクションを起こしていただろうか?とふと思うのだ。

 

彼らは憲法のことを驚くほどよく勉強している。そして日本の若者にはなかなか定着していなかった”デモ”を日常の延長で続けている。日本語ラップに精通しているメンバーの子たちが発するデモでのコールは今までにないリズム感と言語感覚が新鮮で面白い。なんだろう?この今までに見なかったような軽やかさは。そしてこの新しい時代の始まりを目撃しているような気持ちは。

 

 

 

もちろん彼らに対するバッシングも多い。特に目立ったのがこれ↓

 

weblog.horiemon.com

 

ホリエモンこと堀江貴文氏がSEALDsに対する批判を書いた件。確かに堀江氏の言い分も分からんではないが、SEALDsの子たちはあくまで国家は立憲主義(政治はあらかじめ定められた憲法の枠のなかで行わなければならない)によって運営するべきで、憲法9条に照らし合わせたら今回の法案は引っかかる点が多すぎる、ということを問題視しているわけで。

 

ある意味アメリカとの関係を強化する”実利”を立憲主義という”理想”より優先する、というのは1972年生まれの堀江氏らしい、”シニカル世代”の人の考えなのかも、と感じてしまうのよ、なんだかね。

 

 

ほんとはこんなに広告を貼りつけてる、このブログで政治のことに触れるのもどうかな…とも思ったんだけど。とにかくこれだけの規模で若い人が自発的にデモ=政治に参加している姿がえらく強烈に印象的だったんですよ。それだけ日本を取り巻く状況が、もうシニカルでいられないくらい切羽詰まってることの表れなのかもしれませんが。まぁ私たちが冷笑主義に浸っていられた若かりし頃は、なんだかんだいっても経済的にも余裕があり、平和でノホホンとしてたんだなぁ、と痛感しますなぁ。

 

netgeek.biz

 

Goo

Goo

 

 

 (↑SEALDsのTシャツのデザインがソニック・ユースのアルバムジャケを引用している件。私はセンスいいなぁ、って感心したけどね)

 


言うこと聞くよな奴らじゃないぞ (Yeye Version) /ECD - YouTube

 

(↑SEALDsの動きに最もコミットしているミュージシャンが1960年生まれ・齢55歳のベテランラッパー・ECDだというのが面白い。この方は以前より反原発デモにも足繁く参加してる、筋金入りの”地べたの人”)